ほら、こんなにも遠くに歩いてきた。

たまにね、忘れてしまうんです。
いま、難なくできていることも、
10年、20年、30年前は
これっぽっちも出来るだなんて
思ってもいなかった、ってことを。

もちろん、
それが「成長」ということ。

けれど、出来たことを
よろこび、祝福する間もなく
“まだまだこんなもの、次を、上を…”と
追い立て、駆り立てて。

そうしている間に
夢はその色を、一瞬で喪ってしまう。
「あたりまえ」の、その一言で。

あなたの願う
「その次」も、「その上」も、
気がつけば、ちゃんといつだって
あなたのそばにやってきた。
追い立てなくとも、
一歩一歩、歩みを進めたところに。

ほら。
あなたのいる場所から見える
風景こそが、その証し。

あなたが辿ったルートからでなければ
見えることのなかった、絶景。

 

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