それでも、やっぱり「愛する」のが先なんだよ。

何となく初回を観たらハマって、以来、毎週楽しみに観ている
”逃げ恥”こと、『逃げるは恥だが役に立つ』。

※同じくハマった『重版出来!』を担当していた野木亜紀子さんの脚本なんだ~…。
 この方、心の機微の描き方がとても的確であたたかい。要注目!

先日の第4話で、平匡さん(演:星野源さん)が
オフィスで独り残業をしていたときのモノローグで、こんな台詞があったんです。
疲れた目を休めるような、
しかし実は、零れそうな涙をおさえるような仕草で、さみしそうな後ろ姿で。

「いいなあ…愛される人は。愛される人は、いいなあ…。」と。

――この台詞を聴いた、ちえ氏。
思わず画面に向かって、こう言ってました。
「…ちっっがうんだよ平匡さん!!愛するのが先なんだってば!!」
(横で一緒に観ていた母に笑われたけど・笑)

…で。
自分で画面に向かってツッこんで気がついたんですけれど。

そうだなあ…2年位前までの私だったら、
この台詞に、どストレートに共感していたような気がするんです。
「そうだよね、愛される人は、いいよねえ…」って。
ひょっとしたら、溜息のひとつもつきながら。

でも、2016年の私は、そうは思わなかった。
モノローグに胸をきゅうっ…とさせられつつ、それでも、
「愛するのが先なんだってば!!」と言わずにはいられなかった。

…や、2年前も現在も、相も変わらず元気にフリーなわけなんですが(笑)。

これは、恋愛にかぎらず。
自分の「愛」を表現する局面というのは、人生の中で多々あると思いますが、
そこで
想いが届くかどうか、届いてるかどうか、とか。
報われるかどうか、とか。
選ばれるかどうか、とか。

なんて言うのかな。
「愛」を表現する前に、
「愛を受け取る資格が、自分にあるのかどうか」を探ることに、

たぶん飽きちゃったんだと思います。
「ほらね、自分にはそんな資格なかったんだよ…」って、
拗ねて、いじけることにはもう、飽きちゃったんです。

この愛が届いているか、報われるか、選ばれるか。
そんなことを探りながら球を投げるのは、なんかさびしいよ、って。

独り善がりな愛の表現では、よろしくありませんが。
でも、湧きあがるままに、ただそうしたいから、
様々な人生の局面で、自分の「愛」を表現したいなと。

元気に、あかるく。
”表現したい「愛」が自分の中に在ること”を、先ずはよろこびながら、ねっ。

そんなことを、ドラマを観ながらふと、思ったりしたのでした。

※共感ってことで言うと、みくりちゃん(演:新垣結衣さん)には共感するかも。
私もわりかし、小賢しいトコロが無きにしも非ずなので(照笑)。

 

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